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2020年11月06日(金)

奈良平城京の宮廷料理を召し上がれ [こだわりの食事]

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「奈良パークホテル」

このタイトルのお食事が頂けるのは、奈良市宝来4丁目の「奈良パークホテル」であります。
取材日は2014年11月20日、豊鉄ハニットアゼリアツアーの「天平の抄と大和国紅葉名刹の旅」の取材でした。

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位置関係マップ

およその位置関係は、グーグルマップでご覧の通り、奈良駅から見て、「奈良公園・東大寺・春日大社」の観光ゾーンの反対側(西方)に位置しているとお考え下さい。

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館内に展示されている説明文

この「天平の宮廷料理」は、パークホテルの調理長が1300年の時を遡り、現代におけるヘルシー料理として、平城京では貴族階級が味わえた食材と調理法を再現したもので、味覚のチャレンジャーを自負する方は、大いに興味を覚えるものと思います。

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昼食風景

このバスツアーでの「天平の宮廷料理」としては、昼食で立ち寄られた観光客には、このように食堂で頂くか、夕食ならば大広間で頂くようになっていました。
ただ、特別な料理なので、写真のように、奈良(天平)時代の女官に扮したスタッフが、解説して興趣を盛り上げます。

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女官スタッフさん

女官スタッフさんは、ご覧のように可愛らしい女性でした。
6年前のことですけど…♪

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「大宮の間」

20名くらいの小グループの場合、運が良ければ、天平時代の宮廷を想わせる、この「大宮の間」で奈良時代の宮廷人が頂いた、料理を味わうことができるのです。

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最初の配膳

さて肝心のお料理は、最初このような配膳でした。
この段階での私の印象は、現代の料理に比べると、パサッとしているな、というものでした。
特に、真ん中の黒い液体の入った椀と、その横の黒い塗り蓋の椀が、気になりました。

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ほぼフルラインアップの料理

当然、普通なら食べ始めている訳ですが、取材の都合上、この後から出てくる料理も、全て出して欲しいとお願いした結果が、こちらの状態です。
左側の「鶏の叩き」と「かぼちゃと小豆の炊き合わせ」、右の灰色のそば「黒米そうめん」が、膳に加わりました。

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真ん中の五品

それでは、各お料理を詳しくご案内しましょう。
全体図の上の左から、鮫と鮭の干物「楚割り」、古代のチーズ「蘇(最上級の蘇が醍醐味)」、中国から渡来の「唐菓子」、下の段は「豆腐」と、干した大根の塩漬け「須々保利(スズホリ)漬け」です。

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「楚割り」の白い方を頂く

次に、気になるお味の方は…。
まず「楚割り(スヤワリ)」の白い方。赤いのが鮭なので、こちらは鮫?
三枚におろした魚肉を拍子木に切り、薄塩したのを天日乾燥した製品。
お味は素朴な乾燥魚肉。特に“鮫”らしさは感じられませんでした(例えばよく言うアンモニア臭とかは無し)。

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「唐菓子」と「蘇」

こちらは、お菓子扱いの「唐菓子」と「蘇」。
荒引き小麦粉に塩と胡麻を入れて練り上げ、胡麻油で揚げた「唐菓子」は、あっさりしたカリントウの感じ。
「蘇」は、確かにチーズ的なお味でした。
最上級の「醍醐味」は、どんな味なのでしょうね。
ちら見えの「須々保利漬け」は、薄味の沢庵的な漬物。

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「黒米粥」

最初から気になっていた、汁粉のような黒いのは「黒米粥」で、全然甘くはありません。
それでも、中国歴代の皇帝に献上された貴重なもち米で、香り良く甘味があり、栄養も豊富で、消化機能を高め、身体を温めるなど、美容と健康に効果があるんだそうです。

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「黒米素麺 天平の糸」

そして、こちらも黒米が原料の「黒米素麺 天平の糸」。
最初は「蕎麦」かと思ったのですが、ちゃんと腰がある素麺でした。

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「鶏叩き」と「かぼちゃと小豆」

今までの料理に比べると、現代人にも合うのが左端の二品。
上の「鶏叩き」は、今のお客さんに合せたもので、美味でした。奈良時代は鳥獣肉を干した物を食べていた模様。
下の「かぼちゃと小豆の炊合わせ」は、甘く美味でした。

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柿の葉寿司」「いなり寿司」「めはり寿司」

右端の「お寿司」らしきものは、「柿の葉寿司」「いなり寿司」「めはり寿司」で、いずれもご飯の量が多く、しっかりお腹をつくってくれます。

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「柿の葉寿司」の中身

中でも「柿の葉寿司」の中身は、この通りサバ寿司になっていて、美味しいものでした。
冷蔵庫のない時代の食品は、基本干すか、塩をするかで、調理法も限られる中、このホテルの調理師さんの奈良時代料理の再現は、大変な努力がいったと思われます。

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「汁粉」

料理を食べ終えて、最後に出て来た「汁粉」を頂きながら、現代の私たちが食している料理に比べると、素朴で淡白な味の天平の宮廷料理は、究極のヘルシーメニューであることが分かり、また日本の風土は、大変バラエティに富んだ食材を育んでくれていることを再認識しました。

Posted by 小池 泉壬 at 16時28分   トラックバック ( 0 )   この記事にコメントを書く ( 0 )

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