
2020年06月04日(木)
「吹割の滝」を詳細にご案内(2) [印象に残っている取材先]
この光景は、今までに見たどんな滝とも違うものでした。
上流の方から、川を眺めながら歩いて来た私たちの目に映ったものは、この川面が割れて、水が落ち込む様です。
水が落ちる滝のイメージが、代わってしまう情景。
これこそが、東洋のナイアガラの謂れなのでしょう。
そして、これからが「吹割の滝」のスペクタクルショーの始まりなのです。
皆さんが歩いて行く前方に、雄大な光景が!
写真の中の、人影と、緑の山、大きく落ちている滝を見比べて下さい。
この“大自然”というスケールは、本場のナイアガラには及ばないのかも知れませんが、当日この景色に遭遇した私たち皆に、感動を与えてくれました。
この“迫力!”
こりゃもう、写真を撮るしかないでしょ!
どどどぉーっと、落ちている滝もいいけれど、見ていて飽きなかったのが「吹割の滝」と、記憶しています。
この辺りに、こんな「吹割の滝」の説明板がありました。
右側の文章は、名勝「吹割渓ならびに吹割漠」と題された、昭和11年12月16日に、天然記念物および名勝に指定されたことと、吹割の滝の成り立ちの説明文です。
部分を拡大すると、まずこの“地質学的な吹割の滝の解説”
…タモリさんが喜びそう♪
※どこかの観光客が貼った名前札シールは、ご肝要のほど
その下は、この片品川の要所要所にある名所の案内です。
「鱒飛(マストビ)の滝」。「おう穴(ケツ)」…川底のくぼみにあった石が、水流で回転しながらくぼみを拡大、丸い穴を穿った天然の造形。「観瀑台からの眺め」の写真。
さらに、下流に行ってみると、
これが「鱒飛の滝」
「おう穴」らしきものもあります。
上流の方を見たところ。
とにかく、スケールがでかい、です。
下流側の、岩の削れ方がすごい!
日本とは思えない!と、思ったのは、私だけではなかったようです。
バスへの集合時刻があったので、今度は上り坂を歩いたのですが、やっぱりこの場所が“東洋のナイアガラ”にふさわしいなと、再確認した次第です。
機会があったら、ぜひ観て頂きたい、特奨の景色です!!
Posted
by 小池 泉壬
at 14時17分
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2020年05月29日(金)
「吹割の滝」を詳細にご案内(1) [印象に残っている取材先]
「吹割の滝」を見に行くときは、この観光駐車場からスタートします。
写真は、2007年5月30日の午前8時44分、名阪近鉄観光の「老神温泉と吹割の滝観光ツアー」に、同乗しての取材旅で、朝早くの出発から、1番目の観光立ち寄り先「吹割の滝」見物に、ツアー客と一緒に出かけるところです。
老神温泉から15分程の位置にあり、この国道120号線を北上すると、尾瀬があります。
このドライブインは、やや変わっているかも知れませんが、歩いて滝見物に出かけるのは、今も同じでしょう。
途中にある“いわな焼き”は、今も名物のようで、ホテル(紫翆亭)でたっぷり朝ごはんを頂いてなかったら、よだれが出て困ったことでしょう。
『滝入口』の表示板と駐車場の大看板は、ストリートビューで見たら、今も同じように立っていました。
地図を拡大してみると、駐車場側と滝の間に道路(120号線)があり、その下をくぐる小道があるのが分ります。
こんな風に、観光客は国道の下をくぐるトンネルを通って、車道を安全に横切って進みます。
川は大分下にあるので、このような下り坂を足元に気を付けながら、降りて行きます。
下り坂は、案外長くて、帰りのしんどさが思いやられました。
下りて来たところが「片品川」の川べりになります。
前述の拡大図にある「吹割の滝遊歩道」の端も、上流に見えています。
川べりには、観光客への“岩場に注意”の看板が立っていて、ガイドさんがその注意を読み上げてくれました。
なお、「吹割の滝」はどうやら「ふきわりのたき」ではなく、「ふきわれのたき」のようですね。
ここから川べりに沿った遊歩道の、ゆるやかな下り坂を辺りの景色を楽しみながら、のんびり歩いて行けます。
すると、川床の様子が徐々に変化していき、川の流れの表面に白波が立ち始めます。
よくある滝に近付いて行くときの、どどどどどーみたいな音はあまりせず、このような川床の段差に、流れがうねっているのが目立ち始めます。
凝灰岩・花崗岩の川床の柔らかい部分を、片品川の流れが浸食して、吹き上がるような光景を現出するのです。→続く
Posted
by 小池 泉壬
at 16時44分
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