
2021年01月08日(金)
大化の改新で功績のご祭神…「談山(タンザン)神社」 [行った気になる観光案内]
奈良県桜井市多武峰(トウノミネ)にある「談山神社」へは、ハニットアゼリアツアーの「紅葉の談山神社・秋色の明日香」の取材で、2011年9月9日に訪れました。
いつものように、取材先が沢山あるので、マイカーで国道155号線を走って行くと『八井内(ヤイナイ)』という交差点で、案内表示が見えます。
全体的な位置関係を、グーグルマップでご覧頂くと、地図左の「明日香」の「石舞台」から、およそ5q、東にある山地にあるのが分かります。
この、右折口には「談山神社」の入口である、寺川に懸っている「屋形橋」があるので、分かり易いと思います。
こんな感じの道を入って行くと、
「談山神社」の駐車場があるので、そこに車を停めて「徒歩入口」の表示に従って、入って行きます。
2011年9月時点では、駐車場にこんな「境内の案内図」がありました。
ちなみに「多武峰(トウノミネ)」とは、談山神社のご祭神「藤原鎌足公」が、中大兄皇子(ナカノオオエノオウジ=後の天智天皇)と、「大化の改新」の密談をした場所なのです。
徒歩で行く道を歩くと、じきに石段があります。
石段から、来た道を振り返って撮った写真が、こちら。
さらにもうしばらく、こんな山道を歩きます。
すると、道脇に土産物屋さんの店舗などが現れ、大分観光地らしくなります。
ただし、恐らく紅葉シーズンでないと(撮影時は9月9日13時過ぎ)、お店は開いていないのでしょう。
土産物屋を過ぎるとすぐ、道の右側に「大杉」が現れます。
この大杉が、神社境内の入口のようなもので、大杉のところを右に曲がると、すぐこの鳥居と、石碑が目に入ります。
「別格官幣社…28社あり」とあるのは、明治政府が決めた“国家に特別な功労があった人物を祀る神社”のことで、現在の社格は「別表神社(全国で353社)」となっています。
鳥居手前の石段に、当時はこんな境内絵図が、パウチされてぶら下がっていました。
現在もあるかどうかは、不明ですが、これで境内の様子がお分かり頂けるとおもいます。
そして、かなり段数のある石段を上ります。
真直ぐ上るのか、と思うと、ちょっとした踊り場があり『入山受付』はコチラの表示があり、直進する部分には通行止めになっています。
ちょっとだけ石段の上に見える赤い建物には、この後、行けるのでご安心を。
入山受付はコチラの表示に従って、左の道を進むと、このような木々の繁る山道になっています。
実は、この木々が、ほぼ全て楓の木で、
紅葉シーズン(例年11月中旬〜12月上旬)には、このように見事に楓の木々が色づくようです。
(談山神社提供)
上の黄葉の写真に写っている「祓戸社(ハライドシャ=談山神社の末社)のゴマンド池」で、9月時点ではこのようでした。
すぐ先に「入山受付所(入山料600円)」があり、次回は有名な「十三塔」ほかの建物がある境内を訪れますので、乞うご期待!となっております。
Posted
by 小池 泉壬
at 17時27分
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2020年12月29日(火)
なんと、素晴らしいお料理! [三朝温泉の旅]
2009年3月25日に訪れた山陰三朝温泉「三朝館」。
初夏の倉吉(散策)〜三朝温泉泊〜とっとり花回廊〜蒜山高原の旅の取材だったのですが、3月の鳥取は、まだ寒く、雪が降る天気でした。
左のカテゴリー欄の「雪でした」でも取り上げていますが、とにかく冬シーズンのお料理、しかも取材もあるということで、随分ボリューミィで、美味しいご馳走が並びました。
ラジウム泉で有名な三朝温泉のお湯については「三朝温泉の旅1」にてご紹介していますが、今回は料理のご紹介です。
まず『先付』の「鉄皮の霜和え」。鉄皮とは、とらふぐの皮の棘を料理人の高度な技で処理して、数の子とポン酢で和えたとろける珍味です。
先付の次は『前菜』に箸を伸ばしましょうう。
「季節の吹き寄せ盛り」は、全体に甘口の料理で、手長海老には、小さな金平糖がまぶされています。
その他、平隠元豆、薩摩芋、南瓜、黄色の器のクコとグレープフルーツなど、意表を突いた味が、舌を活性化させます。
次は『造里』、「厳選旬魚五種盛り合わせ」。
ボタンエビ、さざえ、鮪、鰤、鯛の刺身が、険を競うように、舌の上で踊ります。
秀逸は、さざえの刺身のこりこり歯応えでしたね。
同じ器に同席している「いくら」も、ぷっちんぷっちんと、興を添えてくれました。
さてお次は、会席料理のリリーフ投手とも言うべき『凌ぎ』の「鴨南うどん」であります。
冷たい汁に、腰の強いうどんと、歯切れの良い鴨の風味が、よいコンビネーションで、杯の重ねに貢献します。
すると、さっぱりした口中に、次の『煮物』の「鰤大根」の甘辛こってりした味が広がって、またまた食欲が刺激されると言う訳です。
しかし、鰤よりも、大根が美味しくなるという、煮物の宿命を感じる逸品でした。
さてとお次に控えしは…てな感じで、『焼物』「鳥取牛の陶板ステーキ」が出番を待ってます。
当然、ステーキですから、焼いてるところをご覧頂く訳ですが、鳥取牛の柔らかさ&脂の甘みと旨味は、恐るべきものでありました。
愛知なら、飛騨牛とか、松坂牛というブランドが憧れですが、鳥取牛“恐るべし”です!
陶板焼きが出て来て、それで収まらないのが三朝館の凄いところです。
『台の物』は、なんと「河豚ちり鍋」ときました。
皿の右端が河豚ですが、真ん中辺りの黄土色のぺたっとしたのは「かき餅」で、なんとも美味しかった、です。
食材を、錫の鍋に入れて、火を点けます。
あとは、ぐつぐつなれば、食べ始められますが、さっきの陶板焼きといい、夕食が本当にゆったりとした気分で、楽しめる仕掛けになっていて、時の経つのを忘れてしまいそう。
さて、河豚、いってみましょうか。
見かけは、意外に地味でしたが、食べるとやっぱり、旨い!
身、しこしこでっせ。
もう終わりか、と思った頃に出てくる『油物』の「海老の変わり揚げ」であります。
なんと、海老にジャガイモを巻いて揚げてあって、そのカリカリ感がなんとも言えませんでした。
ここらで、ちょっと箸休め、みたいな感じの『蒸し物』は「甘鯛蕪蒸し」であります。
小さめの料理の繊細さを、慎重に味わうのも、日本料理の良いところでしょうか。
酒が、どんどん進みます。
こんな段階で、まだ真打が登場するのが、冬の山陰地方の油断できないところです。
『酢の物』と言えば、普通、舌を洗うくらいの位置づけですが、ご当地は、ここで「ずわいがに」!!
これはもう、本当に美味しくて!困ってしまうレベルの食感です。
かにの身の、粒だっている細胞のひとつひとつに、冬の旨味がぎゅーっと詰まっております!!
そして、『止椀』の「新薯(シンジョ)の赤出汁」、「三種の香の物」でご飯も頂き、最後の最後に出て来ます『果物』が、これだけのボリュームの「季節のフルーツ ゼリーがけ」ですが、やはり別腹にしっかり収めることができました。
※「三朝館」は、2013年に経営者が変わったようです。
今も、こんな料理が楽しめますように♪
Posted
by 小池 泉壬
at 22時08分
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2020年12月18日(金)
『どんど晴れ』みたいな「万座温泉日進館」の美人女将 [美人女将]
前回ご紹介した「リビングウェル」の、春号の取材で伺ったのが、標高1800mの白いお湯の温泉「万座温泉日進館」でした。
この万座温泉は、昔から湯治場として栄えた温泉地で、普通の観光温泉とは少々異なって、お客さんとホテルスタッフとの間に、家庭的な雰囲気があります。
なお、当時の取材記事として、左欄の「万座温泉」でもご紹介しています。
その場所は、有名な草津温泉から、白根山(もうひとつ別に草津白根山があります)に向かって、山道を行った先に、何軒ものホテルや旅館のある万座温泉郷の、その中でも高いところにあります。
バスが着いて、お客さんが次々に到着する頃、女将は玄関口でお出迎え。
優しい笑顔が、遠くまでやって来たお客さんの疲れを軽くしてくれるようです。
この『女将奮闘記』の取材で伺った2007年7月19日に、お会いした女将・黒岩麻利子さんは、神奈川県で12代続いた由緒ある家の長女でした。
旅館とも観光業とも全く無縁な、東京でフォーマルドレスのアパレルメーカーにお勤めのOLだったのだそう。
その麻利子さんが22歳の時、女友達のスキー検定に同行したスキー場で、インストラクターとその後輩の黒岩堅一さんの4人でコンパをして、一目ぼれした黒岩さんが猛烈プロポーズ!結局、知り合って7ヵ月後に結婚することに。
実家も旅館の女将なんてできるの?と心配したのだが、彼はパソコンで会計でもしていてくれればよいと言うので結婚。
本当は女将がどんなものかとわかっていたら、絶対結婚していなかったでしょうねと笑いながら、話してくれました。
そのとき、麻利子女将が言われたのが、当時のNHK朝ドラ『どんど晴れ』みたいなんです、という言葉でした。
盛岡市の老舗旅館「加賀美屋」の大女将・草笛光子の厳しい女将修行に耐え、やり遂げていくヒロイン・比嘉愛未に共感しているということでした。
※後の、東海テレビ制作の『花嫁のれん』(2010年〜)も、同じイメージかと思います。
今は、こうして顔なじみのお客さんに、笑顔で話しかけている麻利子女将ですが、始めのうちは、従業員に負けまいと、皆より少しでも多く仕事をしようとしていたそうです。
そんなある夜「貴女が現場にいたら誰が女将としてお客様を迎えるの?」と、誰かに声をかけられた夢を見て、仕事を任せられる部下を育てる大事さに、気付いたそうです。
こちらが、当時の万座温泉ホテル日進館の黒岩会長です。
そう、麻利子女将に猛烈アタックしたご主人さまです。
実は、会長職のほか、CDアルバムを出しているシンガーソングライターでもある泉 堅さんとして、
こうして、なかなかコンサートなど聴きに行けないお客様のために、広いロビーを活かしたフロアショーを演って、心が沸き立つようなことを、当時は提供されていました。
こちらが、2007年当時の「カルチャーヘブン泉 堅ショー」の様子です。
ご本人の他、友人のアーチストたちの協力でクラシックコンサートや、津軽三味線や、牧師さんのお話に至るまで幅広く、宿泊客のアフターディナータイムを盛り上げていました。
フロアショーも、高山にある温泉ホテルの強力な誘客策でしたが、ほかにも『まごわやさしい御膳』《体に良いと言う、ま=豆、ご=ゴマ、わ=ワカメ、や=野菜、さ=魚、しい=椎茸を使った料理》…(現在も提供中)
※夕食用は基本3パターンあり、3連泊のお客様に対応
取材時は、こうして調理室のお仕事ぶりも撮影させて(衛生管理の下)頂いたり、
快活な料理長さん(2007年当時)から、お話も伺えたり、観光バスツアーを離れた視点での、取材をさせて頂きました。
もちろん、肌にすごく馴染む白濁の湯(数多くの温泉を体験させて頂いた私のベスト1と言っても良いすばらしいお湯)源泉の良さが最大の武器でしょう。
※泉質・泉温…酸性硫黄泉の約80度の高温と27種類の泉質が万病に効果あるため、湯治客が多い。
あれから13年が経ち、HPで拝見したところ、現在のスタッフの皆さんは、営業部長の山田さんの他は、皆、新しい顔ぶれになられているようです。
それでも、いつか又、家族で泊まりに行ってみたいお宿であります。
Posted
by 小池 泉壬
at 10時47分
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